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孫子の兵法を不動産投資に活かす　個人投資家の優位点を最大限に生かす

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孫子の兵法は、過去何度も読んでいますし、大好きな本の一つです。

何度も読んでいるということは、難しい、忘れてしまう、新しい気づきがある、読み返したい、などということです。もちろん原文などは読めないので訳されたものを読むのですが、大ベストセラーであるため、次から次へと新しい訳本が出てきます。

今回は「なるほど！孫子の兵法がイチからわかる本　現代ビジネス兵法研究会著」というものを読んだのですが、そのなかで面白いものがありました。

不動産の土地取引でのA社とB社の駆け引きについてです。まあ、簡単に言いますと、情報がいかに大事かということなのですが、A社は高く売りたい、B社は安く買いたいわけです。そこで、A社は「他に買いたい人がでてきた」という情報を流します。B社は対案をもってはいたものの、できればA社の所有する土地が欲しいのです。

「他に買いたい人がでてきた」という情報が本当のことなのか、調査分析していく中で、実はA社は経営が思わしくなく、まとまった現金が欲しいということを突き止めます。そこで強気の交渉をしてA社の土地を希望価格で買い取るというストーリーです。

まあ、よくある話ですね（笑）

こちらが「買いたい」と言うと、ほぼ１００％の確率で「他にも買いたい人がいる」という話になります（笑）

まあ、本当かどうかはわかりません。私たちの相手は個人であることが多いので、調査は難しいです。しかし、売却の理由は一応聞いておきましょう。不動産屋さんが知っていれば、本当のことを教えてくれるかもしれません。

不動産を有利に買うためにも情報は必要です。

ただ私たち個人投資家にはもっと重要で理解しておかなくてはならないことがあります。それは「対案を持つ」という部分です。幸いなことに私たち個人投資家は「買わなければならない」ということがありません。「対案はいくらでもある」ということです。

投資物件などは星の数ほどあると思っておけばいいのです。

そうすることによって、交渉を有利に進めることが出来ます。情報は大切です。ただし、私たちサラリーマン大家はサラリーマンという本業を持っています。『買わなくてなならない』業者さんではありません。有利な状況でもあるのです。物件を冷静に判断し、有利に買えるようになりたいものですね。

余談ですが・・・

売り主の売却理由だけではなく有利な情報全般は、不動産屋さんの事情によっても引き出せる種類や量が違います。不動産屋さんは売れればいいのです。ただ、売上目標とか、手数料の違いとか（片手と両手）、いろいろな事情があります。

買える人にサクッと売ってしまいたいのです。ですから、買える人に有利な情報が集まります。買ってくれるとわかっている人には、自ずと有利な情報を流してくれます。

時間ばかりがかかってしまい、挙げ句に買えないという人と付き合うのは、時間の無駄です。そういうことを繰り返していると情報も上手く流れてこなくなります。