はしごを外された人間の逆襲

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昨日はサラリーマン時代の友人と久しぶりに昼間っから酒を飲んでました。サラリーマン時代といっても彼は私よりも先に会社を辞め自分の家業をついているのでした。家業・・・それは不動産屋さんということで、久しぶりに会う事になりました。

 

もちろん不動産屋さんですから仕事です(笑)

 

実はこの友人の家業は知っていましたし、20代はお互いバカをやった仲なので、会社の同僚というよりももっと深い仲だと私個人は思っています。自分の不動産の事を話したかったのですが、彼が体調を崩していた時があり、だんだん疎遠になっていたのでした。

 

彼がよく言ってましたが「現場監督は命削って仕事している」のです。特に彼のように繊細な人間にはきつい職種だと思います。かといって、私のようにいい加減な人間では建物がまっすぐに建ちません(笑)長年一緒に仕事をさせてもらって、やはり選ばれた人間なのだなと感じます。

 

暑い夏が過ぎ寒い冬がきます。現場監督の皆さんがんばってください。

 

おっと、話がそれました。

 

その友人と話していての気づきです。

 

「はしごを外された人間の逆襲が始まる」というのです。

どういことかといいますと、代々農家でやっていた家に入り込んでアパートを建てさせ(られた)家では建設会社への恨みが大きいというのです。私に言わせればそれは「逆恨み」であって、決断したのはあなたですということなんですが、そう簡単に話は終わらないようです。

 

建設会社にきつい要望をだしたり、コストに関しても今は調べられる時代ですから細かいのだそうです。そうすると何が起こるかというと、元請けは利益を今まで通り確保します。結果下請け業者が泣かされます。更に職人が泣かされます。しかし職人は数をこなすために素晴らしいテクニックで手を抜きます。結果としていいものができなくなります。

 

完全に技術の承継も進んでいませんし、今後の日本の建築が心配です。

 

しかも、それ以外に資産価値を下げる方法が見つからないのでまたアパートを建てるというのです。これ自体はたいした脅威ではありません。問題は農家だけをやっていた先代とは違うということです。コストに厳しく賃貸経営を勉強しているというのです。コストに厳しくなれば家賃下落への耐性が強いわけです。

 

私達のような土地から不動産を買っている人間は巻き込まれたらえらい迷惑です。

 

これはかなりの脅威です。地主にはどうあがいても勝てません。しかもこれからの地主は土地活用を心得ている。資産価値のない土地を処分し、価値ある土地を手に入れる事に躊躇がないようなのです。一部の土地の高騰も予想されるし、家賃下落に拍車がかかってしまう可能性もあります。

 

やはり不動産は今後は慎重にいくべきですね。