私は散々と元建築屋に勤務していた者として、修繕の現場にはなるべく出かけた方がいい。施主がいると職人さんも「緊張感が違う」からとお伝えしてきました。
もちろんこれはこれで正解です。確かに施主がまったく来ない現場よりも、施主が来る現場の方が緊張感があります。
しかし・・・今回大きな修繕を自分が監督になってやってみましたが、ま~大変。で、しまいには投げ出したくなりました(笑)
自分が建築会社にいた時はわかりませんでした。もちろん夜中や休日にも仕事をしているのはわかっていましたので大変な事はわかっていました。しかしこれほどに大変な事だとは思っていませんでした。
私の監督したのは大きなものではありません。工事現場の工種の多さや工程管理・予算管理に比べれば(というか、比べるの失礼・・・笑)まったくお話しにならないレベルの工事です。それでもまとめて納めるのにはひと苦労でした。
私の勤めていた会社は管理費が結構高かったのですが納得です。かなり安全にもお金をかけていましたし、ゼネコンの監督にかかる責任は非常に大きなものです。やはり管理費はかかるのだなと実感しました。
で、タイトルの「大家は現場へ行くな」ですが、知らなければ知らない方がいいこともあるなと思ったのでタイトルにしてみました。つまりすべてを知ってしまうと怖くなるってことです。
私の場合、少し建築の知識があるので「おいおいそれで納まるのかよ~」ってことが結構あるのです。でも職人さんからすればいつもやっている事だし、その見積もりだよって話になってしまいます。本当の現場管理とは完成したシーンがしっかり頭に描ける人でないと、ダメだと思いました。職人に聞いているようじゃだめなんです。ちゃんとした施工方法が頭に入っていないとまともな指示ができません。
今回はいろいろな面で勉強になりました。当面はこのような機会はないと思いますが、次回はしっかり「おまかせ」したいと思います(笑)
今回の工事に関してはネタが豊富なので、しばらく続けたいと思います。