ガス会社を入れ替えることで、設備を入れ替えたりする手法は昔から知られています。
で、これはテクニックとしていいのですが、これをあてにしている人は要注意です。
このテクニックは本来ガラ空き物件を買って満室にできるような力量を持った方がやるものです。
情報が瞬時に飛び交うこの世界では、プロパンガスの方が高いということくらい入居者さんだって知っています。
それでもガスコンロが新しくなったり、エアコンが新しくなったりするなら「まあ、いいか」って思っていただける入居さんならいいのです。しかし、そうばかりではないことを知っておくべきです。
それでもなんでも入れ替えるんだというのは大家のエゴであり、自分さえ儲かればいいという考えは長期的にみていいことかどうかを考えた方がいいです。
この手法がだめとかではないのです。使えるものは使ったらいいと思います。しかし入居者のためになっているかという視点も大切だと思うのです。
利回りを上げていく努力をすることは、経営者として立派だと思います。しかし、その儲けの源泉である住んでくださっている入居者さんのことを忘れてしまったら本末転倒です。
満室の物件を買って、さらにすぐにガスを替えて利回りを上げるぜ~なんて誇らしげに語るシーンを見かけたので気になっていました。入居者あっての賃貸経営だということを忘れないでいたいと思います。