交渉の基本は「おもいやり」

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昨日フェイスブックの中で沢さんにコメント入れていた時の話です。

沢さんのご自宅のとなりにあった土地をうまく交渉して手に入れたという話でした。ここで「うまく交渉」と書くと脂っこい話が好きな人は「どれだけ安く買ったのか」が気になると思いますが、結論的には安く買ったわけではないのです。

相手にとっても有利な、そして沢さんにとっても自宅の土地の使い勝手が格段によくなるという金額以外でのwinwinの取引だったようです。

そのお話の持っていき方がうまいな〜というお話です。

こういうことです。お隣の土地は接道が18.5Mなんだと思います。
駐車場は長さ5M、通路が6Mが基本です。その辺をうまく説明してあげて向かい合わせでつくると16Mになります。残り2.5Mでは3列は作れません。そこで沢さんは相場よりちょっと高い値段で買いますよと交渉したということです。

これを聞いて高く買ってどうするねん、って思う人もいるかもしれませんが、土地って縁なんですよ。この機会でこのタイミングで買わなかったらずっと買えないということになります。

沢さんのお宅は旗竿地になっていて出入り口がネックだったのです。それが素晴らしく使い勝手がよくなっていました。

まあ、お金を持っているからできるということも言えるのですが、さすがだな〜と思ったのです。まさにwinwinだと思います。

これを2.5M余るから安く買いたたこうとすると多分買えません。そして自分も使い勝手の悪いままとなってしまいます。安く買うだけが能じゃないんです。収益物件はまあ安く買わないとダメですけどね(笑)

で、今日のタイトルはそのコメントの中での沢さんのひとことです。交渉の基本は相手へのおもいやりということです。

私も激しく同意します。

もちろん沢さん甘いばかりじゃないですよ、それはよく知っています。ですが、相手の立場に立つ事も忘れていないのもよく知っています。

私は前職で相手の立場に立たない交渉がスゴく多くて気持ち悪い思いをしてました。すぐに支払わない。無理なサービスさせる。やりたい放題です。サラリーマンはサラリーマンとしての職務をまっとうしているのである意味では仕方のないことなのですが、中には立場を利用して業者いじめを楽しんでしまう勘違い君もいるのです。

ちょっと話がそれましたね。いつもの事ですが(笑)

話を戻しますと、交渉の基本は相手に対する思いやりということです。相手にも家族があり生活があるのです。無理なことばかりを言うと手や工程を抜かれてしまう結果になります。そこまで考えなくても相手も商売ですから良いのですが、考えておけばスムーズに良い取引ができるのかなと思います。こういうものは結局は自分に返ってくるものです。

甘いかもしれませんが、思いやり・信頼関係を大切にしていきたいと思っています。私の不動産との付き合いは長くなりそうなので変な事はできません。