私は子供達に土地や建物や現金などを残してあげたいとは微塵も思っていません。確かにお金がある方が余裕が持てて、結果的にうまくいく事が多いです。しかし親である私がこんな人間ですから、自分の人生を生きる事で精一杯です。
私がこの地上で築いたものは、すべてお返しする。そう、考えています。子供達は自分の力で自分の人生を生きればいいと思っています。
何代にもわたって資産を守っている家もありますが、それはそれで窮屈な事もあるでしょう。
一代で財を成す人もいますが、私はそのような人間ではありません。残ってもたかが知れています。
そんなものを残されたところで、子供にしてみたら無用の長物になる可能性が高いです。土地や建物なんてものの価値は、その時代を生きる人が決める物です。残してあげたからといって有り難がられるかは疑問です。
しかし残してあげたいものもあります。いくつかありますが、一番は考え方みたいなものは残してあげたいと思っています。子供達が生まれた意味を考え、自分が何をするべきなのかを考え、それぞれのシーンでいろいろ考える事が出てくると思います。その時にどのように考えるか、考える技術というと何かの本みたいですが(笑)そのようなものを残してあげたいと考えています。
何によって自分が立っているかがわかれば、自ずと答えがでてきます。もちろん私だけでは役不足で、宗教や信仰などの力も借りるでしょう。私の残りの人生をかけて、じっくりあせらず、自主性や協調性をもたせつつ、その一点だけは教えてあの世に旅立ちたいと思っています。
なんか遺書みたいやね(笑)