ただいま不動産が活況です。私の周りでも売買のお話をよく聞きます。私は不動産購入術をお話することが多いのですが、実は購入する前に売却することを考える事が大切です。まだ、不動産を検討しはじめたばかりの人には混乱する内容かもしれませんが、大切な事ですのでお話ししたいと思います。
私は不動産を買った経験はありますが、売った経験はありません。しかし、それは想定内の話です。私は買う時に、売るという選択を捨てました。私の買い方は、売る時に不利になる買い方なのです。
その話はまたの機会にしたいと思いますが、そこまで事前に検討しているということに注目していただきたいと思います。私は不動産を売った経験はありません。しかし、売るということをおおよそ理解しています。売値の算出方法、売り方、税金の算出方法、など大きく予想を外す事はありません。
シュミレーションを購入前に必ず済ませています。不動産は息の長い経営をしていきます。トータルで考えていないと、小さなズレが大きくなってしまう事があります。買う時にある程度の目論みをもっていないと長い年月の間に方向がずれてしまうのです。売却も視野に入れて検討しておくことが、大きくブレることを防ぐことになります。
不動産の売却を出口と呼びます。不動産において出口戦略は非常に重要です。買う以上に真剣に検討する必要があります。私たちは利益だけではなく、出口について考えておかなくてはなりません。それはライフスタイル、生き方、どう生きるか、に関係するからです。
不動産は比較的安定している資産です。しかし流動性が低く、時に手に余る存在にもなります。たとえば、世界を股にかけるようなアクティブな人が地元の不動産などを買ってしまうと人生が楽しめなくなってしまう可能性があります。また、よかれと思って買った不動産が争族を引き起こすなんてこともよくあることです。
ライフスタイル、生き方、どう生きたいか、が重要であり、それなくして不動産を買う事は無謀です。逆にライフスタイルが確立されている人にとっては、購入すべき物件を、高い精度で見つける事が可能です。ライフスタイルが確立され、出口がわかっている人にとって不動産は非常に計算しやすく扱いやすい資産です。ライフスタイルにあう不動産を購入していくだけです。
私は不動産を買うまでにかなりの時間を費やしました。いま思えば無駄に時間を過ごしたようにも思います。しかしその時間があったから、いろいろな手法を身につけましたし、こうやってお話させていただく機会をいただいているとも思っています。しかし、あなたにこの経験は不要です。機会損失を考えると時間のかけすぎは悪です。私がなかなか不動産を買えなかった理由は明らかでライフスタイルがみえていなかったことが原因です。そこが見えてきたのが、買う事ではなく、売る事を考えだしからだと記憶しています。最初は難しいかもしれませんが、買う事だけでなく、売る事も考えてみると、自分のライフスタイルが見えやすいかもしれません。